【イベントレポート】『写真家ミック・ロック』上映記念・井出情児さんトークイベントを開催しました!

日頃よりご愛顧賜りまして、まことにありがとうございます。
当館で現在上映中の映画『写真家ミック・ロック』のトークイベントを11/25(土)・26(日)に開催し、ゲストとして井出情児さん(ロック・フォトグラファー)にお越しいただきました。
映画『写真家ミック・ロック』は、デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップなどの有名アーティストのポートレートや代表作のジャケット写真などを撮影し、「70年代を写した男」と称された伝説の写真家、ミック・ロックのドキュメンタリー映画。彼が生きた40年の人生を、ミック・ロックの視点から描き出しています。

ミック・ロックが1970代洋楽シーンを撮影したのに対し、井出さんは1970年代以降の日本のロックシーンを撮影したロック・フォトグラファー。井出さんが撮影したアーティストは、忌野清志郎がいたRCサクセション、浜田省吾、佐野元春、甲斐バンド、ARB、矢沢永吉、沢田研ニ、村八分、はっぴいえんど、あがた森魚、泉谷しげる、遠藤賢司、シーナ&ロケッツ、Char、フリクション、ルースターズ…など、現在の音楽シーンにも影響を与えている偉大なミュージシャンたちの写真や映像を手がけてきました。
11/25(土)のイベントでは、井出さんが制作したミュージックビデオを特別上映しながら、1時間以上にわたるトークを実施。アーティストの撮影時に気をつけたことや撮影テクニック、ファッション写真・アイドル写真との違いなど、さまざまな話が展開されました。はっぴいえんど、矢沢永吉、村八分といったアーティストたちの撮影秘話も飛び出し、ご来場いただいた皆様も熱心に耳を傾けておりました。
写真とミュージックビデオの両方を手がけた井出さんは、「写真を映画のように、映画を写真のように」撮ることを心がけたそうで、「人がやっていないことをやろうと、一生懸命取り組んできた」と語る井出さんからは表現に対する熱い思いが溢れ、とても充実したトークショーとなりました。

トークショーのラストにはご来場の皆様からの質問を受け付け、「井出さんにとって1970年代とは何ですか?」という質問に対して、「夢のような時。なんでも願えばかなった。私も写真や映像の撮り方を学んだわけではなく、試行錯誤しながらやってきた。みんながガムシャラで挑んだ、熱い時代だった」と、ミュージシャンのプロモーション手法として写真だけでなく映像が多く使われはじめた当時の時代背景について語って頂きました。井出情児さん、ありがとうございました。
1970年代の伝説的ミュージシャンたちが生きた時代の空気が伝わる映画『写真家ミック・ロック』。ぜひご覧ください。
【『写真家ミック・ロック』全国公開スケジュール】
■鹿児島県 ガーデンズシネマ 1/4(木)~1/8(月)まで
他の地域でも今後拡大上映予定。 当館でも大好評上映中です。上映スケジュールはこちらをご覧ください。
■『写真家ミック・ロック』作品紹介 https://www.cocomaru.net/movies-011